老人ホームでおすすめのひな祭りレク

老人ホームでは季節に応じたイベントやレクリエーションを行っていて、施設で生活している高齢者に季節を感じてもらったり楽しんでもらっていますよね。春の行事として多くの老人ホームで実施しているひな祭り関連のレクリエーションは、季節感だけではなく子供の頃の思い出を懐かしんでもらうものとして積極的に実施されています。

そこで今回は、老人ホームで実施されているおすすめのひな祭りレクをいくつか紹介します。

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老人ホームおすすめのひな祭りレク1:ひな人形づくり

老人ホームによってはそのままひな人形を飾るというところも多いですが、ひな祭りレクの一環として手作りのひな人形を作るというところも増えてきています。材料は画用紙や布のほかにも折り紙や紙コップなど身近にあるもので簡単に作ることができますし、高齢者それぞれが思い思いにひな人形を作ることで愛着を持ってもらうことができますよね。

そうして作りながらひな祭りの思い出を語ってもらうというのもひとつのレクリエーションになるので、様々な効果が期待できるひな祭りレクとしておすすめだと言われています。ひな人形づくりは簡単なものから本格的なものがあるので、高齢者のレベルに合わせたものを実施することがポイントです。

作ったものは高齢者の部屋に飾ったり家族から見えるところに飾ると、季節感の演出や本人の自信につながります。ひな人形だけではなく屏風などの飾りも一緒に作るとより本格的な仕上がりになるほか、子供と一緒に作ることもできるのでお孫さんなどの面会があれば一緒に実践してみるというのも効果的です。

老人ホームおすすめのひな祭りレク2:ひな祭りのお菓子作り

老人ホームの定番として行われているのが、お菓子作りのレクリエーションです。そのためひな祭りレクとして関連したお菓子を作るというところは多く、代表的なものとして桜餅や甘酒などが選ばれています。ある程度お手伝いができる高齢者であれば介護職のスタッフと一緒に手作りをすることができますし、レクリエーションに参加できない高齢者でも出来上がったお菓子を食べて昔を懐かしむことができます。

そのため季節感を演出できるレクリエーションとして行われているほか、普段行われているお菓子作りのレクリエーションの延長として利用されていることも多いです。ひな祭りレクとして行われる場合は、それぞれの高齢者の実家の味を再現したり昔話に花を咲かせることができるなど、昔を思い出させる効果が高いところがメリットとされています。

男性の場合はそこまで乗り気ではないということもありますが、一緒に桜餅を食べたり甘酒を飲むことで楽しめることが多いレクリエーションの一つです。

老人ホームおすすめのひな祭りレク3:ひな祭りに関連した歌のレクリエーション

歌のレクリエーションも、老人ホームでは定番のレクリエーションの一つとされています。歌うことで脳を活性化させるとともに口の運動にもつながり、誤嚥や窒息などのリスクを予防できる効果が期待できます。このためひな祭りレクではお菓子作りをした後のレクリエーションとして用いられることも多く、桜餅などの誤嚥につながる食べ物で事故が起きないよう予防対策としての役割も担っているようです。

またひな祭りに関連する童謡を歌うことで子供のころを思い出すことができますし、ちょっとした話題作りにすることもできます。

ひな祭りレクでの歌レクはひな祭りに関連したものばかりではなく、春に関連するものを用意することで女性だけではなく男性も参加しやすくなります。このためひな祭りレクで歌のレクリエーションを検討している場合は春に関連する歌を用意しておき、童謡以外にも様々な楽曲を準備しておくことが大切です。

カラオケがなくても童謡であれば高齢者も歌いやすいほか、歌詞を忘れた人向けに歌詞カードの準備もしておく必要があります。

老人ホームおすすめのひな祭りレク4:メイクアップなどの美容レク

ひな祭りと言えば女性向けの行事であることから、女性の高齢者向けのレクリエーションを実施する老人ホームも多く見受けられます。そんな女性の高齢者向けのひな祭りレクとして実施されているのが、メイクアップなどの美容レクです。

普段老人ホームで生活している女性の高齢者の中には、メイクなどのおしゃれをしたいと思っていてもなかなかできないという人も少なくありません。ある程度自分で身なりを整えられる高齢者であればメイク道具を持参していることもありますが、メイク道具を持参していなかったり人の手を借りなければ身なりを整えられない高齢者も多いためです。

そのためひな祭りを利用して、普段はなかなかできないメイクやエステなどの美容レクを実施すると喜んでくれる女性の高齢者は多いと言われています。特に女性の高齢者が多い老人ホームで実施すると参加率が高くなりますし、ボランティアの人を呼んで本格的なメイクやエステをしてもらうことで地域交流の場にすることも可能です。

男性の高齢者には実施しにくいレクリエーションではあるので、実施する時には男性の高齢者向けの別のレクリエーションも検討しておきます。

老人ホームでひな祭りレクをする際の注意点

老人ホーム内でひな祭りレクをする際に注意しておきたい点としては、男性の高齢者も参加できる雰囲気を作ることです。一般的にひな祭りは女性向けの行事として認識されており、特に高齢の男性の中にはひな祭りは自分は関係ない行事であると思っている人も少なくありません。

そのため参加を呼び掛けても参加しにくい・その場に入りにくいと考えている人もいますし、何をすればいいのか困ってしまうケースもあります。このため介護職のスタッフはできる限り男性の高齢者でも参加しやすいレクリエーションを検討する必要が出てきますし、参加を呼びかける声かけにも工夫することが大切です。

またひな祭りレクで高齢者の思い出話をする際にも、男性の高齢者に配慮することが必要になります。特に子供がいなかったという人の場合にはひな祭りに関する思い出がほとんどないという可能性もあるので、その場合は春に関する思い出や子供の頃の思い出などひな祭り以外の話題も提示すると話に入りやすくなります。

老人ホームでも手軽にできるひな祭りレク

女性のお祭りとして認識されているひな祭りを演出するレクリエーションは、ひな人形づくりやお菓子作りなど老人ホームでも手軽に実施できるものがおすすめだとされています。男性の高齢者に配慮しておくべき点はいくつかありますが内容によっては男性でも参加しやすくなるので、うまく工夫しながら季節感や昔の思い出を楽しんでもらえるようにすることが大切です。